フランスにも不在者投票が出来る制度はある

前回はフランスでも今は一部は<連休>の真っ盛りになっている、という記事
でしたが、さて明日5月7日はいよいよ大統領選挙の投票日です。

テレビのニュースなどマスコミでは昨日あたりから棄権率とか白票率とかの
話題が出て来ていますけれど、さて投票日に連休で自宅近辺には居ない人達は全員、

「くだらないから選挙には行かなくてもいい」
「どの候補も気に食わないから連休の遊びを優先、選挙なんて知らないよ」

などと言って棄権するのでしょうか?

日本では必ず自分で投票

日本では投票日当日に自分が登録されている投票所に行って投票出来ない場合の
救済手段として期日前投票不在者投票とがありますよね。

この2つは混同されて理解されている場合が多いのですが若干違いがあり、
期日前投票の方は仕事や旅行などで当日は投票所に行けない人が、投票前日
までに住居地の市区役所等決められた場所で自分で投票出来る制度です。
要するに事前に選挙人名簿に登録されている居住地で投票するのですね。
sakuraも昔学生の頃日曜がバイトの日に当たったためその前に市役所に行って
投票した事があります。

一方不在者投票は登録されている選挙区には投票当日居住していないので
登録されている選挙区の選挙管理委員会に事前で郵送で依頼、投票用の
封筒と用紙を受取り、居住地にて郵送で投票をするというものです。投票
期間は公示日から前日までで、期日前投票と同じです。
要するに選挙名簿に登録されている場所と違うところで投票するのです。
(そう言えば在外投票はこの不在者投票と同じことなのですね!)

どっちの方法も必ず
<自分で投票用紙に記入して自分で登録されている場所の投票所に出す>
のです。これって一応しごく普通。

フランスでは期日前投票は無い

さてフランスではどうなんだろうな、と思っていたのですが今回の選挙
までどうせ選挙権もないのだからどうでもいい、と気にもしてませんでした。

しかし今回は稀に見る(というか前代未聞の)選挙情勢なので、私が
情報に敏感になっているのかどうかわかりませんが、やたらとマスコミで
procuration(代理投票)についての報道がされているのが目に付きました。

そうです、日本と違って投票に行けない場合、代理人に頼むしか無いのです。

フランスの代理投票は文字通り代理人に投票に行ってもらうのですが、
事前投票ではなく本番の投票日に本人の代わりに投票するので、委託された
人は代理人として、そして自分の分との2回投票する事になります。代理は
1人につき1回のみで1人で複数の人の分は請け負えません。また同じ地方自
治体で投票する人でないと委託は不可能です。ほとんどの人は、投票人とし
て登録しているのは自分の住居地なので、例えば隣の市に住む親友に頼むな
んて事は出来ないのです。

手続きはちょっとややこしくて、警察や簡易裁判所に申し込み用紙に必要事項を
記入して提出し、それが地方自治体の役所に転送され、選挙人名簿に但し書きが
付けられて初めて代理人の投票が有効になるのです。そのため投票日直前の受付
は不可能、遅くても4,5日前には準備する必要があります。今はネットで用紙
がダウンロード出来て事前に記入出来るのですが、結構な暇がかかりますね。

頼んだ通り投票してくれるの?

でも、いくら親しい人に頼んだとしてもその人が本当にお願いした候補に投票
するかどうか、100%確かではありませんよね。
疑うのは良くないでしょうが、頼める人の政治信条が違っている場合、その人の
好きな候補に投票されてしまう危険も考えられます。下の記事にもおばあさんに
依頼する女性が不安がっている例が上がっています。

- Présidentielle: vacances scolaires, pont du 8 mai et vote par procuration
...

ただ、解決法はあります。投票したい候補の選挙事務所に頼んで近くに住んでいる
その候補の後援者を紹介してもらう方法があります。
これなら確実、でもこれだと紹介してもらうだけにさらにもう少し時間がかかります
よね・・・・。それに事前準備+推したい候補がしっかり決まっている必要も。


本当に所変われば品変わる、のですが、日本の制度の方が自分で投票する事が出来る
分、よく出来ています。

もちろん事前に記入して渡す訳なので不正が無い様にきちんと開票時まで保管されて
いることが前提ですけれどもね。

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