フランス全国封鎖

コロナウィルスの感染が急激に広がっている中、3月15日に5年に一度の全国一斉の市長選挙、なんと予定通り強行されました。12日の夕方の大統領のTV演説で延期はしない方針でしたが、投票率は半分以下。
予定していたから実施するということなのかと疑問符が3つぐらいついたのですが、代りに翌16日から全部の学校休校は実施。
ですが、選挙に先立つ14日の夕方突然フィリップ首相からレストラン、バー、カフェ、ディスコ、劇場、映画館その他遊戯施設、商店の無期限閉鎖(新たな指示があるまで)が発表されました。ウィルスの拡散が第3ステージに入ったことが公に認められたのです。
ただし生活に必要な食料品や薬局、新聞雑誌販売店、ガソリンスタンドそして銀行は開けておくことが許可されています。

昨日は日曜なので店は閉まっているのが普通なのであまり違和感はありませんでしたが今日はすごい違和感。とはいってもクルマは普通の平日と同じでバンバン走ってるんですよね・・・。

地元の小型スーパーに行ってみたのですが、時間帯にしてはいつもより人が多い、なんだか殺伐とした雰囲気、そして<コロナウィルス対策に手を洗いましょう・・・・>の自動アナウンスがいつも流れている音楽の合間に聞こえてきます。
わたしもその一端を担っているのですが、ここは住民全体の平均年齢が結構高い街なのです。しかし今日は特にみるからにおじいちゃん、おばあちゃんという感じの人々が目立ちます、何を買っていいのかわからない様子の人も。要するに買いだめをしたいと思っていたのにさて何を買っていいのかわからない、のでしょう。
みんな封鎖対策が取られる前提で動いています。郊外の大型スーパーではキャッシャーがあまりに何個も同じ品をカートに入れる人は個数制限をかけていたそうです。
・・・でもいくら封鎖されても生活必需品の買い物は可能なのですけどね。

そして今日から鉄道、地下鉄の間引き運転が開始されています。まるでストライキの時のようですがこれでできる限り人間の移動を制限しようということです。


ドイツも国境封鎖、17日からはシェンゲン圏およびEUでは圏外からの入国の30日間シャットアウト決定。

3月16日、大統領の演説

12日の大統領演説では
『コロナウィルスに連帯して立ち向かいましょう、ウィルスに弱い人達のことを考えて行動しましょう、70歳以上の人はむやみに出歩かないことです、学校はしばらく閉鎖、それから15日の選挙は予定通り行います、ヨーロッパはひとつ、etc…、』
と具体的にウィルスの蔓延を阻止する方策については踏み込み不足感がしていたのですが、マクロン大統領は選挙が終わった月曜16日、先にG7のテレビ会議、そして前大統領のオランド氏とその前のサルコジ氏らと対応を相談していたのですが、20時に再度TV発表。
ここで

今、我々はサニタリー戦争の中に居る

と宣言、完全封鎖を筆頭に数々の方策を発表。(以下が概要)ですが、本当に緊急事態でイタリア、スペインに続く【かつて無かった状況】に突入しました。

1)17日正午から15日間,仏国内(本土及び海外領土)において,外出を大きく制限
野外における集会,友人や親族との会合は禁止。1メートルの距離を守り接触を避けた形での買い物,通院,テレワークが困難な場合の通勤,若干の運動といった必要な外出のみを許容。
またこれら外出には理由を記して氏名、生年月日、住所、日付と署名入りの証明書の携行が義務。
規則に反した者(当然証明書がない場合も含む)は135ユーロの罰金(17日のみ35ユーロでした)。
2)EU共通の決定により,17日正午から30日間EU及びシェンゲン圏への入境を閉鎖しEU圏外の国からは入国できないことに。現在EU圏外にいるフランス人の帰国は可能。
*国境を接する他のEU諸国とは封鎖には言及されないものの、既にドイツとスペイン側からは入国チェックが行われています。
3)3月22日に予定されていた市町村議会選第2回投票の延期。(日付はまだ未定)
4)コロナウイルス対策に集中するため,年金改革を含む現在進行中の改革を一時中断する。18日の閣議で,政府が緊急事態に対処し,必要な場合には,危機管理の分野に厳格に限った上で,政令により法律を制定するための法案を提案,19日に議会で審議。
5)最も被害を受けている地域への支援を実施。特に患者の集中や病院の飽和に面しているグラン・テスト圏を支援。近日中にアルザス地方に,軍の医療施設を展開することを決定。
6)経済面に関しては,税金及び社会保険料支払いの延期,銀行の貸し付けの返済期限の繰り延べ,国による300億ユーロを上限とした保証に言及。倒産危機に瀕する小企業に関しては,税金,社会保険料,水道・電気・ガス代金,賃料支払いも延期。また,部分的失業の拡大,起業家,手工業者,商人のための,国による連帯基金の設立にも言及。

封鎖直前直後の状況

17日の午前はまだ証明書無くて自由外出できました。なので歩いて15分ほどの前日とは別のスーパーに買い物に行ってみたのですが、

驚いたことに店の前に行列ができていました。人と人との間はいつもより広く開けられています。あっ、始まったと感じました。イタリアの様子をニュースで見たときと同じ、店内に入れる人数を制限して万一のウィルス感染リスクを少なくする目的の規制です。
12時までに帰れる自信が無かったので断念、他の小さなオーガニック野菜&シリアルetc.のお店に入ってみました。ここは入店規制はしてません。元々いつも3人ほどしか入っているお客さんはいないし、ドアは大きく開けられているからでしょう。レジの人はマスク姿でした。

近所の薬局の前まで戻ってくると、また外で順番待ちをしている人たちが。ここも入店人数制限を始めていました。

帰宅した後13時のニュースを見ると、若い人たちを中心に午前中にパリを脱出する人たちの映像が。封鎖前に故郷に帰りたい、ということですがイタリアでも同じ現象が起きていましたね。でもこの中に無症状感染者がいて帰省した後感染者が出るのでは?と不安になります。帰省先でも封鎖状態なので感染したとしても主に家族だけになるはずですが・・・。

封鎖直前に郷里に帰る人たちで溢れたモンパルナス駅。
Source: France2

そして13時過ぎのパリの街です。 通常の火曜日ならお昼どきでたくさんの人通りがあった、昔なつかしのオペラ通りにはほとんど人影がありません。結構シュールな映像。

今世界中で同じことが起きています。2020年の初めまでは全く想像もできなかった状態です。

午後1時過ぎのオペラ通り。人がほとんど歩いていません。 Source: France2

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