いきなり<移住サポート>って??、と思われるかもしれませんが、先日有名SNS上で”海外移住のサポートサービス”でひと騒動ありました。
とはいっても私は移住サポートは行っていません。
ある人が匿名で流したサービス情報が元で結構な騒動になったのです。
今海外に移住したい人々が以前よりも増えているのかもしれませんが、欲しい情報がなかなか手に入らない、まして英語圏以外の国のことについては大使館等に問い合わせる(実はこれが正道なはずですが)よりも、できれば日本語での情報に頼ってしまいがちですね。
しかも、SNS上ならまずは無料で読めますのでついつい”フォロワー”として連載マンガでも読むようについていってしまうのでしょうね。
アカウント主は”移住したばかり”の設定
ストーリーを簡単に説明すると、
- 実際ポルトガルは物価が安いし気候もいいのでフランス人の間でも退職者中心に人気があり、テレビで何度も紹介されたりしています。フランス人は自力で移住するか、または余裕のある向きには色々お世話してくれるフランス語で相談可能な専門の弁護士のサポートサービスがあるとのことです。) (
それにポルトガル永住権取ったらフランスにも住む気のようですが、永住権はその国の中だけで通用するのでフランスに滞在できる期間は日本から来た旅行者と同じシェンゲン協定による滞在規則と制限があり、住むにも限りがある・・・。 ・・・??? 本当にそんなにすんなり滞在許可取れるのかな? じゃあこの人はフリーランスで既に現地で事業してるんだろうかと疑問になってきました。でもフリーランス業者としての登録とかという情報はどこにも書かれていないんですね、移住生活のイベントでも特に印象的で大事ではないですか? そしてフリーランス滞在身分で会社員身分もカバーできるのかな? 自分が移住出来て既に居住していて現地への移住情報載せるなら、まず絶対そのあたりの詳細の記事入れるんじゃないですか?- 実際、ポルトガル生活にも陰と陽があるなのはずですが、なぜか陽の部分ばかり強調していましたので小うるさくもあり、またそこで疑問も湧いてきたのですが、とにかくしばし遠ざかることに・・・・。
広がり方が新幹線なみに速かったのは多分このポルトガル移住アカウントがフォロワーを作ることに熱心だったせいで短期間にも関わらずとにかく大勢のフォロワーがいたからだと推測しています。・・・・フォロワーが多いのも良し悪しですね。
とにかく半日から1日の間で
【この移住アカウントは本当のことを言ってない、コンサル料を取って滞在許可が取れなくても後は知らないで済ますだろう、もしかして複数人によるネット商法かも】
という意見が大勢を占めました。 どうして急にこんなに皆が反応してるのかというと、本気で移住を考えている人がポルトガル在住が長い人を見つけてポルトガル移住アカウントに書かれていることは本当かどうか問い合わせたそうで、そこから話があっという間に広がったというからすごいですね。
みんなが疑問に思っていることへの反論も回答も全くなかったので逆に怪しいと思ってしまうのですが、もしかしてこの女性は実在するのかもしれません。自分に幸運にも滞在許可が降りたので移住ビジネスを甘くみてガンガン宣伝していたのかもしれません。
しかしSNS等を使った宣伝は結構プロの臭いがしていました。
でも今は全て藪の中。
”移住ビジネス”
今回はこれでこのポルトガル移住へのお誘いアカウントは閉鎖されてしまったのですが、移住ビジネスというものは目的地を問わず日本人相手だけでもかなりあるようです。
それ相応の高額な手数料を取ってもしっかりしたサポートをする業者もあるはずですが、現地の事情を知らないのをいいことに詐欺あるいは詐欺すれすれのところで商売している業者または個人も多いようですので注意するに越したことはありませんね。
大体は移住したい国の在日大使館の移住情報(ビザ情報)を見れば情報が得られるのですが、手続きが煩雑なのでつい、現地事情に詳しい業者に頼みたくなる人もいるようです。特にこれから移住しようとする人は現地語がまだ出来ないので現地語での手続き情報をわかりやすく日本語で解説してくれる移住サポーターがいれば頼りたくなるのだと思います。
もし、滞在許可が降りず<移住不可>になったとしても支払った金額の返金は無くて済むように《契約書》に目立たないように書いてある、またはきちんとした契約書すらかわさなかった場合(これはどうみても依頼主の落ち度ですが)は請求さえもできません。そして訴えたいと思っても弁護士に依頼するなど費用が発生、また移住希望国に拠点のある業者の場合さらに<言葉の問題>をカバーするため騙し取られた額の何倍もの費用が必要になるのでやむなく泣き寝入りするしかありません。
これはつまり【だまされた方が悪い】という結果になるのがオチ、ということなのです。
だまされる人の特徴
http://ijyuu.blog.jp/archives/1010180154.html
自分で手続きが出来ずサポートを依頼するならまずは業者の評判や実績の下調べをするぐらいの気持ちでいることです。
また、サポート全部丸投げではなく現地語の書類内容の説明、現地不動産屋への同行などのみをサポート業者ではない独立した翻訳・通訳者に依頼するという方法もあると思います(例えば通訳と不動産業者がつるんでカモからお金を巻き上げるというビジネスもあり得ます)。
以上、”ポルトガル(国外)簡単移住”は、現実には不可能では無いけれども簡単じゃないはず、というお話でした!