「移住サポート」騒動

鳥のように自由に移動できればいいのですけれどそうはいかないですよね。

いきなり<移住サポート>って??、と思われるかもしれませんが、先日有名SNS上で”海外移住のサポートサービス”でひと騒動ありました。

とはいっても私は移住サポートは行っていません。
ある人が匿名で流したサービス情報が元で結構な騒動になったのです。

今海外に移住したい人々が以前よりも増えているのかもしれませんが、欲しい情報がなかなか手に入らない、まして英語圏以外の国のことについては大使館等に問い合わせる(実はこれが正道なはずですが)よりも、できれば日本語での情報に頼ってしまいがちですね。
しかも、SNS上ならまずは無料で読めますのでついつい”フォロワー”として連載マンガでも読むようについていってしまうのでしょうね。

 

アカウント主は”移住したばかり”の設定

ストーリーを簡単に説明すると、

  1. ある日、ひょっこりEUの中でも一番西の端にあり一般的に日本人の旅行先としても隣のスペインなどよりも馴染みのないポルトガルに今年の初め(だったかな?うろ覚え)移住したという20代の女性のアカウントがオープンされ、毎日のように更新されていました。きれいな海辺の小さなリゾート地(??)の写真を中心に、
    毎日快適、気候はいいし物価も安い、人々は優しくて親切、この地域は新しいショッピングモールがあって日本食品を販売する店もある、新しい病院もあって祖母も利用した
    等、素敵なことばかり、女性の語り口でやさしく解説してありました。
    実際ポルトガルは物価が安いし気候もいいのでフランス人の間でも退職者中心に人気があり、テレビで何度も紹介されたりしています。フランス人は自力で移住するか、または余裕のある向きには色々お世話してくれるフランス語で相談可能な専門の弁護士のサポートサービスがあるとのことです。)
  2. どうして移住先をポルトガルにしたか、というくだりは、
    【初めはオランダも考えたけれども寒いし物価が高いので候補から除外、本当いうとスペインが一番移住したい国だったが、移住のきまりや揃える書類、何よりも自分を含めて父・祖母3人の移住に提示しないといけない持ち金について高額を要求される】
    それで、移住先をポルトガルに変更、英語でサポート可能な移民弁護士を苦労して探し出したそうでした。
    ・・・と、ここまでは納得納得。私もポルトガルについてはあまり知らなくてなるほどね~と感心しながら毎回読んでいました。

  3. それはよかったのですが、また、
    【フリーランス事業者ビザは比較的簡単に取れます。また申請すれば会社で働くこともできます。わたしは永住権がもらえた後、フランスのプロヴァンス地方でも暮らします。】
    という書き込みがありました。
    ・・・??? 本当にそんなにすんなり滞在許可取れるのかな? じゃあこの人はフリーランスで既に現地で事業してるんだろうかと疑問になってきました。でもフリーランス業者としての登録とかという情報はどこにも書かれていないんですね、移住生活のイベントでも特に印象的で大事ではないですか? そしてフリーランス滞在身分で会社員身分もカバーできるのかな? 自分が移住出来て既に居住していて現地への移住情報載せるなら、まず絶対そのあたりの詳細の記事入れるんじゃないですか?

    それにポルトガル永住権取ったらフランスにも住む気のようですが、永住権はその国の中だけで通用するのでフランスに滞在できる期間は日本から来た旅行者と同じシェンゲン協定による滞在規則と制限があり、住むにも限りがある・・・。

  4. そしてほぼ毎日、しかも写真付きの巨大な書き込みには、
    【ここははとても素敵、人も優しく、とりあえずは英語だけでも生活できますよ、今日は素敵なカフェでこんなケーキも食べてみました】
    などの風景や店の写真とともに連日同じような書き込み。同じ様なものを見せられるのも飽きるし、こんなポルトガル”旅行”情報もらってもとりあえずこっちは旅行もする予定はないし・・・ということでこの人の記事がこっちに表示されないようにしました。大きな書き込みはインパクトあるのですが、同じようなものが続くと目障りで仕方がありませんので。
    実際、ポルトガル生活にも陰と陽があるなのはずですが、なぜか陽の部分ばかり強調していましたので小うるさくもあり、またそこで疑問も湧いてきたのですが、とにかくしばし遠ざかることに・・・・。
  5. ある朝何の気なしにSNSを開くと、うわーっつという数で色々な人が意見しています。話題の的はなんだと思ったら、例のポルトガルゆるゆるらくらく移住アカウントでした。
    「ゆるふわでは、移住はできん」
    「なんだか現実の生活感が無いけど、これ本当に移住した人なの?」
    「本当に英語だけで暮らせる?」
    その他たくさんの反論が。
    どうして急にこんなに皆が反応してるのかというと、本気で移住を考えている人がポルトガル在住が長い人を見つけてポルトガル移住アカウントに書かれていることは本当かどうか問い合わせたそうで、そこから話があっという間に広がったというからすごいですね。

    広がり方が新幹線なみに速かったのは多分このポルトガル移住アカウントがフォロワーを作ることに熱心だったせいで短期間にも関わらずとにかく大勢のフォロワーがいたからだと推測しています。・・・・フォロワーが多いのも良し悪しですね。

    とにかく半日から1日の間で
    この移住アカウントは本当のことを言ってない、コンサル料を取って滞在許可が取れなくても後は知らないで済ますだろう、もしかして複数人によるネット商法かも
    という意見が大勢を占めました。
  6. それからすぐ、このアカウント主によるブログは閉鎖、SNSアカウントの方は、
    【非難される理由わかりません、どうしてここに住んでいて快適で楽しい、ということを書いてはいけないの?】
    という内容だけ書き込まれた後しばらく休息、その2日後に消えました。noteも同様。

    みんなが疑問に思っていることへの反論も回答も全くなかったので逆に怪しいと思ってしまうのですが、もしかしてこの女性は実在するのかもしれません。自分に幸運にも滞在許可が降りたので移住ビジネスを甘くみてガンガン宣伝していたのかもしれません。
    しかしSNS等を使った宣伝は結構プロの臭いがしていました。
    でも今は全て藪の中。

”移住ビジネス”

今回はこれでこのポルトガル移住へのお誘いアカウントは閉鎖されてしまったのですが、移住ビジネスというものは目的地を問わず日本人相手だけでもかなりあるようです。

それ相応の高額な手数料を取ってもしっかりしたサポートをする業者もあるはずですが、現地の事情を知らないのをいいことに詐欺あるいは詐欺すれすれのところで商売している業者または個人も多いようですので注意するに越したことはありませんね。

大体は移住したい国の在日大使館の移住情報(ビザ情報)を見れば情報が得られるのですが、手続きが煩雑なのでつい、現地事情に詳しい業者に頼みたくなる人もいるようです。特にこれから移住しようとする人は現地語がまだ出来ないので現地語での手続き情報をわかりやすく日本語で解説してくれる移住サポーターがいれば頼りたくなるのだと思います。

もし、滞在許可が降りず<移住不可>になったとしても支払った金額の返金は無くて済むように《契約書》に目立たないように書いてある、またはきちんとした契約書すらかわさなかった場合(これはどうみても依頼主の落ち度ですが)は請求さえもできません。そして訴えたいと思っても弁護士に依頼するなど費用が発生、また移住希望国に拠点のある業者の場合さらに<言葉の問題>をカバーするため騙し取られた額の何倍もの費用が必要になるのでやむなく泣き寝入りするしかありません。

これはつまり【だまされた方が悪い】という結果になるのがオチ、ということなのです。

だまされる人の特徴
http://ijyuu.blog.jp/archives/1010180154.html

 

自分で手続きが出来ずサポートを依頼するならまずは業者の評判や実績の下調べをするぐらいの気持ちでいることです。

また、サポート全部丸投げではなく現地語の書類内容の説明、現地不動産屋への同行などのみをサポート業者ではない独立した翻訳・通訳者に依頼するという方法もあると思います(例えば通訳と不動産業者がつるんでカモからお金を巻き上げるというビジネスもあり得ます)。


以上、”ポルトガル(国外)簡単移住”は、現実には不可能では無いけれども簡単じゃないはず、というお話でした!

 

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