めんどりのおうち

先日フェイスブックで見かけた書き込みに一般的に卵はどうやって生産されているか、というものがあって改めて考えさせられました。

上の写真のような牧歌的な農場や農家で飼育されていて、朝は雄鶏がコケコッコーと鳴いて時を告げ、めんどりは卵をコローンと産む、そんなのは昔々のお話。

一般的にスーパー等で販売されている普通の卵はこんな環境で生まれてくるのです。

バタリーケージについて

狭いケージに鶏を閉じ込めて卵を産ませるのが、バタリーケージでの飼育法です。バタリーケージの広さは、日本の場合1羽あたり平均B5サイズ(257mm×182mm)です。満員電車から一生出られないというような状況ですが、これに耐えられる人がいるのでしょうか?EUは2012年に鶏の「バタリーケージ飼育」を禁止しています。

バタリーゲージの中で卵を生ませるためだけに飼育される鶏はストレスを抱え、草を食べたことも日光を見たこともないという不自然な環境で育ちます。さらに卵の生産性を高めるためにホルモン剤を投与したり、病気予防のために抗生物質を投与したりしています。

また、ケージ飼育の鶏の骨が弱いのには、本来年間20個程度しか卵を産まない鶏を、品種改変で300個も産むようにしてしまったことも大きい。自分の体中からカルシウムを奪いながら卵を産み、卵管も卵巣もぼろぼろになっていくのです。

そして、1年ほど卵をうみ続けたのち、廃鶏と呼び名が変わり、出荷され殺され、肉にされるのです。ある獣医師は、大学時代、屠殺される前の150羽ほどの採卵鶏(廃鶏)を解剖したことがある。そのうち約9割は卵巣か卵管に疾患があり、卵詰まりを起こしたり、卵巣嚢腫の状態になったり、卵管に腺がんがあった鶏もいたという。

こう言った卵の中には、抗生物質やエサの化学物質だけではなく、ストレスや絶望の感情が入っています。それは確実に食べた人間に伝わり、やがては病気の素になります。健康な卵を食べたほうが良いです。

今日は、奈良県天理市の石上神宮(いそのかみじんぐう)に行って参りました。この神宮では、ニワトリは石上神宮の一番の人気者です。現在約30羽が参道をはじめ境内の各所におり、コケケッコと鳴きながら、楽しく過ごしています。この神宮ではニワトリは暁に時を告げる鳥として、神聖視され、神様のお使いともされているのです。これが本来の姿ではないでしょうか?

私は、家では平飼いたまごしか食べません。「あなたは、高いから、買えないって? 」たかだか、10個入りで、150円から200円の違いです。その分は肉を減らしてください。特に、四つ足の肉(牛肉、豚肉)は身体に良くないのです。
https://www.facebook.com/junro.fuse/posts/2278571588904733

これは日本だけではなく世界的に行われているはずです。

 

めんどりの<役目>が終わったら・・・

上記のFB書き込みの主はお医者さまで健康的な食べ物や生活にも詳しいと思いますが、この方が暴露されている養鶏の実態にはショックでした。

安いスーパーで販売されている卵はほぼこの方式で機械的に生み出されているのです。

私は薄々知っていましたので地鶏で比較的広い場所で放し飼い、”plain air”のにわとりなら、と思ってました。

でも、めんどりはやはり<若いうち>が値打ちがあり、年がいくと毎日卵を産まなかったり大きさが揃わなかったりするので採算が良くないのです。どこかアイドル業界のようですが、つまりは年を取ると邪険に扱われるものです。会社での肩たたきリストラもしかり。

しかし家畜の世界はもっと厳しくて残酷。やっぱり肉にしてしまうのです。日本は約12ヶ月ですがここでは18ヶ月で屠殺。時々鶏肉売り場に”poule”が売られていますが、それは卵をさんざん産まされた後のめんどりなのです。主にスープや煮込みに使われるのですが要は用済みのめんどりということです。

養鶏農家はもちろん趣味でやってるわけがないので利益が出ないならこうするしかないのは当然ですが、事実を知ってしまうと悲しいですね。もちろん私達は若鶏の肉などを食べているのですが、まだまだ卵を産むことができるめんどりの生涯をそこで断ち切ってしまうのはなんともやるせないお話です。

引退-Bio卵用-めんどりのおうち

半年ほど前だったか、当地に一軒だけあるMONOPRIXで卵を買おうとした時、緑色の箱に気づきました。

こんな箱です。見たことある方々も多いかも、です。

その時は結構お値段が張るので、(6個で6ユーロ弱)他の地鶏の卵を購入しました。パッケージに書いてあることも店の中なのでよく読まずに「高いから遠慮するか」しました。「めんどりを殺さない卵って???」とは思いましたけどね。 😀 

・・・それからかなり経った4月のこと、TVニュースでPoule Houseの紹介が流れました。


3人の創設者が協力して立ち上げた事業で、リムザンにある農場で、リタイアしためんどりを引き取って飼育、最後まで面倒をみるそうです。めんどりは大体6年ほど生きるのですが、最後の時が来るまでそこで飼うとのこと。

ただ、めんどりは健康で有機飼料を与えられて来たものに限るとのことです。それはそうですね、健康な卵を提供するためですから。

既成の卵ケースではなくこの緑の箱に入れられています。紙製の箱なのでリサイクル用のごみ箱に捨てられます。

これが<本当の農場卵>かも

初めて買った時、味はどうかな?と思ったのですが白身のコクと弾力が他の卵と違います。目玉焼きにすると違いがよくわかります。この卵はケーキ等に混ぜるのではなく、もちろん加熱はしますが目玉焼き等できるだけそのままの状態で食べるのが最適です。

やっぱりストレス無しでのんびり健康的に暮らしているめんどりの卵だからこうなのですね。これがほんとうの意味での農場の卵なのでしょう。

また、Poule Houseではドイツの研究室と提携して卵の段階でのオス/メス判定機の普及を推進しています。通常の養鶏ではめんどりだけが必要なので、オスのひよこは生まれてもオスメスの仕分けでオスとわかればすぐに処理機で粉砕されてしまいます。卵の段階でこれが分かれば、生きたひよこにならないうちに破棄できるので、残酷なオスひよこ処理機はお役御免になります。

まだまだ頑張れるのに1年半そこらで一生を終える、そんなめんどりが少しでも少なくなるように、店に在庫がある時はこのブランドの卵を買っています。
まあ、とにかく味が違いますので。

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