マクロン氏勝利でEUは安泰

20時になり、大統領選挙結果が発表、やはり有効票の過半数以上の票を集め、
マクロン候補が勝ちました。とは言っても棄権率は4分の1程で第一回投票より
高率でした。また白票、無効票もあり、しかも地方によっては票差が拮抗して
いる場合も少なくはありませんでした。

県別で色分けするとマクロン氏の圧倒的勝利です。が、北東部および南仏等では
ルペン女史の得票率が40%程にもなるなど依然極右の支持者が多いのは気になります。

 

前々からの大方の予想通りの結果ですが、ルーブル美術館敷地内あのピラミッドの
ところで祝賀イベント・・・いつもは観光客がたくさんたむろしている界隈ですが、
朝から既に厳戒態勢、美術館が閉まる夕方以降は一般観光客は入れなくなっている
はず。
ちなみに当初はエッフェル塔を背景にと、シャン・ド・マルス公園を希望したそう
ですが、
「治安の維持が保証出来かねない」
とパリ市が難色を示し、却下。大部分が回廊に囲まれて警備がより容易なルーブル
ピラミッドでの開催となりました。でも、透明なピラミッドをバックにした祝賀
イベントも照明が映えてなかなかなもの。

*ルーブルの祝賀イベントの陰でパリの北東の地区ではやはり<壊し屋>による
一連の破壊活動が起こったようです。相変わらず極左が裏で手を引いているの
でしょうか。先日のメーデーでも警備に当たっていた警官が6人も襲われていました。

鎖国政策は無くなった

5月3日夜の2人の候補によるTV討論の後、さらに立場が悪くなったルペン女史ですが、
彼女が発表していた予定にはイギリスに見習ってEU脱退、そればかりか

「輸入品に高額の関税を課して輸入は極力なくす」

「(生粋の)フランス人によるフランスでのフランスで消費するものの生産」
    *しかし選挙活動宣伝に使っているあのブルーのTシャツはバングラデシュ製だった!

・・・な、なんと、18.19世紀あたりへの懐古主義ですか?
日本の鎖国の時代を勉強したのかも知れないですね、確かに江戸時代の日本は他の国
の影響はほとんど受けずその意味では平和で日本固有の文化美術も発達しました。
うふふ、もしかして父ルペンのお気に入りでフロント・ナショナルの副党首として
彼女と肩を並べた元京大留学生、ゴルニッシュ氏に教えてもらったのかも知れません。
*でも移民排斥を掲げる党の幹部の嫁が実は私達と同じ移民とはこれいかに・・・! 矛盾。

それで通貨も、

「ユーロは昔のエキュと同様企業が他の国との取引する際(これ違ってるんですけど)
に使い、輸出入はこれで計算」
「国内では新しくフランスフランを流通させ国民は給料をこれで受け取り毎日の
買い物にはこれを利用」
「国境に税関を多数配置して入ってくる外国製品、および外人を厳しくチェックする」
(テロリストはこれで入って来れないのですか? またテロリストは新たに侵入する連中
とは限りませんよ。これでどうなるのでしょうか。国境に万里の長城でも建設しない限り
抜け道は限りなくありますよ。この考えは甘い)

何を言ってるのかよくわからんのです、実際。彼女の目指す世界はまるでスマホの
アプリのバーチャルゲームの世界です。こんなことやっても大混乱になるだけです。

しかし<鎖国>とか現在こんなことをやっている国は北☓☓ぐらいなのであの国の
トップの坊っちゃんとはもしかして気が合うのかも知れませんがマクロン氏について
は当然お気にめさない様で、TV討論会では初っ端から汚い罵詈雑言の攻撃をしかけ、
しかも色んな事項で自分の無知をさらけだしたのもあり、ここで大統領としての適正・
品格を疑ったのは対抗勢力だけではありませんでした。

私、実は彼女にはちょっと好感持ってたのですよね。しかしこれで好感度は雲散霧消。
女性の党首を抱いて支持者を増やす懐柔作戦もこれでおしまい。TV画面でわめく彼女
の後ろに守護霊の様に貼り付いている親父ルペンの生霊を見た人も多かったでしょう。

移民迫害への心配も一応無くなった

ルペンの極右政権が誕生してしまった場合の一番の心配は<移民への一様の迫害>
でした。実際に私はルペン氏が選挙活動で国の保守層中心に指示を勝ち取って
行った先月あたりからその辺のフランス人から冷たい目で対応される事が多く
なっています。実際この田舎都市では前回の第一回選挙ではルペン候補がトップ
になっていたので、やはり趨勢におされて<外人>排他の目で見る。
言ってはいけない事だけどそれって<田舎の人達>の行動そのものです。ここは
やっぱり大都市では無くトラム(路面電車)も無い田舎なのですがこの居づらい
雰囲気は早く消えて欲しいです。

マクロン政権は我々の様なごく普通の移民には悪い対応はされないだろうと信じ
たいですね。


ところでマカロンならぬマクロン氏の奥様の実家は昔からある地元でも有名な
菓子店です。フランス定番のチョコレートを始め、16世紀から伝わる伝統の
マカロン
もあります。
<西洋モナカ>とも表現できるマカロンですが、オリジナルはアーモンドクリーム
や卵白、蜂蜜等で出来た素朴にベージュ色のお菓子です。
パリの有名店のカラフルなマカロン、発色に何を使っているか気になってあまり
食指が動きませんでしたがここのは自然色のはずですよね。

 

この記事は2017年5月現在の状況をもとに執筆したものです。
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