職安の起業支援コース その3(最終回)

Pôle Emploi (フランスの職安)の起業支援コース、ついに3ヶ月経過してこのプログラムに参加できる権利もそれで消失します。

私としてはこれまでの経緯から、これ以上続かないのは良かった良かったと思っていましたが、<最終面談日>を最後に設定されたので仕方なく行きました。

目次

短期契約社員に担当されてたの?

指定された朝10時、あの担当女性は時間通り行ってもコーヒー入れたり電話していたりで待たされるので5分遅れで到着。(でも家からは徒歩5分と奇跡的に近かったのです)

行くと、机の向きが画期的に変わっている。

そして決定的なのはそこには例の上から目線の若いブロンド髪の担当女性の姿はありません。

なんでしょう、これ?

代わりに居たのは年代がもっと上で40歳ぐらいの黒髪の女性。いかにも
「私はキャリアあるのよ!」
というスーツがばっしり決まったぴかぴかのキャリア女性な感じではありませんが、人目で経験豊富な相談員であることがわかる風貌です。

「あのう、10時に面談があるのですが」
「私が担当です」
「えーっつ、あのPさんは・・・?」
「彼女は3月半ばにCDDが切れておしまい、私がその後を引き継いでいます」
*CDDとは日本語にすると短期雇用契約のことです

・・・ちょっと待って、たしか私の担当だった彼女は去年12月からここで働いていると2月のワークショップで聞いたけど、それじゃ3ヶ月だけの契約だったの???

なるほどあの担当女性、起業を始める人へのカウンセラーにしては労働市場、引いては世間一般のこともあんまりわかっちゃいなかった。そうだったのね、
もともと短期の契約社員だったの。

でもね、そんなのがカウンセラーとして真面目に起業したい人の相談相手になってたなんて・・・。このサービスが有料ならブチ切れるところ、でも時間のロスとフラストレーションはばっちり溜まったけど、一応無料、しょうがない。
職安の下請け会社も人材不足なんだ。

それに仕事ぶりが評価されれば契約延長もあったはずだけど、これっきりだったのね。かってに想像するにご主人がいわゆるBonne situationの人でお小遣いget+社会勉強で来てたのかも。そして契約終了時の法定ボーナスをもらってしばらくのんびり過ごすのかな。自分のスマホがあるのに職場の電話を病院だかなんだかの予約取るのに平気で使ってたし、子供の写真を何枚も来店客が来る机の上にでかでか飾るってのもプロ意識に欠けていたワ、そういえば。

本当のカウンセリングは最終回だけだった

さてその<新しい>カウンセラーさんは私のこれまでの経緯をPC上で見ていたのですが、あの前任者の書き込みに不明瞭な点が散見するので聞いて来ました。

「・・・ゴメンナサイ、前任者は語学研修の他になにかアドバイスとかしてました?」

「えーっと、特に無いですねえ。(というか、業界とまではいかなくても一般的労働市場(ex.会社がフリーランサーに発注する形態は雇用ではない等)についてはゼロと言っていいほど何も知らなかったので話が大変だっのよ)
そうだ、そこにも入力してあるけど大学のフランス語コースへの通学を薦められましたが、それは1000から2000ユーロの高額な授業料も必要だし第一もう今期の登録は間に合わないんでしたけど・・・」

彼女はさもありなんという風にふんふんと頷いて、

「それで通信教育の申し込みはされたのですね?Pôle Emploiに費用援助の申請をしたのですか?」

「それは手続きに長い時間がかかるので断念して自分で申し込みましたが。
今は教材が送られて来るのを待っているところです」

「わかりました。それでウチのワークショップには色々参加されていますが、市場調査のやり方について何か聞きました?」

「いいえ。」
(ワークショップでは一般ケースとして店やレストランのケースについて紹介していたので私にとっては実際何にもなっていなかったのでした)

「あなたの場合は対象客はその辺を歩いている人ではないのでまずネットで業界にどんな会社があるか調べてそこにメールするかwebサイトからコンタクトしてみることね、これは全世界に広げてやってみることです。どうせ1人で出来る量は限られているのでそんなにたくさんからいい返事をもらえなくても大丈夫、そして自分がいくらもらえて月にどのぐらい仕事があればやっていけるかどうかの概算をすることも大事ですよ。これが市場調査、あなたの場合の。
それから仕事する相手の会社を見極めることも大切です、変な会社ですと支払いがいつまでも滞って結局払ってもらえないことがそれは多いですから。
まあ、いわゆるフリーで企業から仕事もらうっていうのは下請けなんですよねえ」

この取引先から支払ってもらえないのは今のフランスでは頻繁にあるのですが、もちろん日本やアメリカやその他世界中でありえる話、ただ恥ずかしながら私、この時までこれは見落としてたんですよね・・・。

その他にも日本の大学の卒業証明をフランスでのディプロマに認定してもらう方法等も教えてくれました。これらは初対面であったにもかかわらずすぐに彼女から出てきたアドバイス、いろんなカウセリング経験と一般常識の知識が豊富だろうということがわかります。

ここで告白しますが教えてもらったマーケティングの仕方とか学位の認定制度については既に知識ベースにはあったものです。でも知ってるよ、なんて言いませんでした、だって提示提案してくれた彼女に対して悪いですから。

その日は心からありがとうを言ってそこを後にしたのです。

これが本当のカウセリング+コーチング、最後の最後でこのサービスを本当に享受出来たようでした。一体今までは何だったんだろう。

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