「国鉄スト」は日本では死語ここでは絶賛実行中

*レールの先は霧の中・・・。先は不明。

4月に入って寒かった今年の冬もようやく終りを告げたようですが、ここで始まったのがSNCF(仏国鉄)ストライキです。

4月から3ヶ月の間の予定表が公開され、Pâques(イースター)休暇明けの今週火曜日に第1回目の2日間(とは言っても実質上60時間)ストに突入。

路線にもよりますが、TGVを含め、軒並み4割以下の運行。ヒドイ所では10%ほどしか動いていないという悲惨な有様でした。

日本では鉄道どころかストライキそのものが過去の<昭和のレトロ>もの。ストに出会った体験をしたことがない人がもう大半を占めてますね。

日本の(首都圏や大阪の)通勤風景?

連休明けが、この状態。いくら予告されていたとしても、う~ん、✗✗✗✗ですね。
しかもこのすし詰め列車に<慣れてない>人達。余計に混乱します。

我先に乗りたいと押し合いへし合い、しかし先に乗った人は詰めないのでそれ以上は乗れません、
ニュース等の映像を見たところ私の感想では「もっと乗れますよ」です。
山手線渋谷-新宿間や小田急線の混雑を体験した者からみると「まだ甘い」と映るのですが、本来日本の通勤電車が異常なので、こちらからの批評は出来ません。

中には早く出口に辿り着こうとホームから線路に降りて歩く人達も。
(電車がこの先しばらく来ないので危険は少ないと言えますが・・・)

仏国鉄発表の2018年4~6月のストライキの日程(資料:Le Monde)

ストライキカレンダーではとりあえず昨日5日の木曜朝8時には終りなので昨日から今日は平常通りになっていますが、まだ明日の晩から来週頭にかけて第2クールに入ります。

昨日は第一波のストが終わった後、政府と労働側代表との話し合いが持たれましたが6時間以上におよんだものの物別れに終り、まだまだストは続く見通しです。一度で折り合いが着くほうがおかしいのでこれでも普通でしょう。

何が嫌でストに訴えているかというと、赤字続きで多大な借金を解消する打開策として民営化のプロジェクトが発表されたのに触発されているのですが、それで彼等の年金がどうなるか、等の具体的な話はまだこれからの話なのです。

そして今居る職員は民営化後も一生「国鉄職員」のステイタスのままでいられることは明らかにされているですが、多かれ少なかれ民営化の影響が自分たちに来るのをを嫌がっているのだと見受けられます。

一昔前はパリのメトロも動かなかった

ちなみにこれは国鉄のストで例えばパリの公共交通機関はストライキはしていません。メトロやバス、トラムウェイ(路面電車)は通常通りに動いています。

・・・といいますか、2007年秋以降ストライキに入った事はありません。

2007年秋は結構大変でした。10月後半と11月に大きなストライキがあってメトロやバスはほんの一部しか、動いていないので徒歩でパリの左岸を横断して出勤、帰りは運転手が居ないので平常運行の自動運転のメトロ路線を使って遠回りしてスト中でも一応動いているトラムウェイで帰宅、これは結構使えると味をしめて次の朝その逆ルートを使ったら、途中で(おそらく故意に)電源が落ちて電車がストップ、復旧の見通し無しで2駅分見知らぬ郊外の街を歩くハメになったり、一応動いているような表示があるのに一向に来ないメトロの駅で半時間近くも立ち往生したり、当時はその1週間ほどは会社に行って帰るだけで疲れ果てました。

1995年の大ストライキを体験された人によるとこんなのは序の口とのことでしたが・・・。

ベルサイユにも行きにくい

旅行者の人達にとっては国際線のユーロスターやタリスへの影響はぐっと少ないしTGVで地方を回るのでなければ問題は無いはずですが、フランス旅行は6月まで見合わせる人達も多いと推測されます。パリ郊外のベルサイユ宮殿も個人での見学客は国鉄やRER線(運営は国鉄)利用では列車が動かないので行けません。
公営の路線バスという方法もありますが旅行者にはハードル高いでしょう、たいがいは面倒そうだとパスということになるでしょう。
タクシー?高いよね。そこまでしても行きたいならどうぞ。
名所観光バス?割高だし自由時間少ない。
それでこの期間入場者はぐっと減るかも。入場料が稼げないので収入減。
(宮殿は国のものなので収益は国庫金に入るはずなんですが)

旅客だけでなく物流の停滞も有り経済活動への影響も大きいですね。そして赤字のフランス国鉄も運休になった列車の切符の返金等で費用がかさみ、ますます赤字が膨らみます。
全く悪循環。

さて、この後も政府対労働側の会合が続く予定ですが、どんな運びになるのでしょう。

そして大学の中には学生が便乗(?)で入り口をバリケード、授業や試験の実施に支障が出ているところもあります。

率直に言うと裏で<誰か>がこれをバックアップしていることが十分想像できますが、この話は表では語られません、どこの国も同じ、です。

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