国外に持っている金融口座の申告義務

最近とあるカテゴリーのフランス語のサイトを色々検索してう~んとうなってました。2,3日考え込んでました。

ふと耳に挟んだ今年からの申告義務の話です。

外国に金融口座があるのを黙っているとまずいことになるかも

フランスでは多くの地方で来月初めまでがネットでの税金用申告時期ですが、今年2019年1月1日から施行された”外国金融口座申告義務についての改定”が見逃しておけない状態なのでは、と考えて色々情報を収集しました。

おそらく知っている日本人に聞いても正確な情報は得られないのでは、と危ぶんで政府機関や税理会計士の(これは結局は自分の会計事務所の宣伝ですけれどね)サイトなど訪問して調べた結果、先日ネットで行った所得申告をもう一度訂正して送信することにしました。

何が変わったかと言うと、これまでは申告対象期間(期間についての記載がないのでおそらく)において、

「外国に開いた、使用した、あるいは閉鎖した金融口座」

について申告するものであったのですが

所有していた

という一言も追加されました。毎度のことフランスの文章表現は曖昧なものが多いのではっきりさせるためなのかどうなのかはわかりませんが、これは何を意味しているかというと、

昔作ってその後忘却の彼方にあって残高移動も何もない静止状態の口座も申告する必要ができた、

ということになります。

この変更、見逃している人も多くなるのを見越して罰金対象者の範囲拡大のための追加だと悪く解釈したくなります、あんまりTV等でも大きく報じられてないので・・・。なにせ色々あって支出が増えたので政府はお金無いですからね。ちょっとでも罰金収入上げたいでしょうね。

それで、言わないでおいたのがバレたら少なくとも1口座/年につき1500ユーロ、更にその口座が投資目的の口座などで収入があった場合への課税率割増が課されるとのことです、罰金等の詳細はここでは省きますが、この1500ユーロ(約20万円)と聞いただけで怖くなりますワ。 😕 

 

日本が絡むCRSの情報交換は2018年9月開始

OECD諸国の国税当局間で自動的に情報交換する国際基準「CRS」の運用が2017年から段階的に始まっていますが、日本が交換に参加したのは昨年2018年、この時は初回のためか2017年度分大口預金の情報のみでした。
このCRS(Common Reporting Standard:共通報告基準)は、金融機関に非居住者の口座がある場合、金融機関が各国の税務当局を通じ、相手国政府にその口座情報を共通の基準で報告する仕組みですが、このように非居住者として口座を持っているとその人の居住国(つまり居住して所得税など税金を納めている国)に、通知が行くのです。

そしてフランスではその後のデータ突き合わせで申告していない口座だと判明すると上記罰金になるわけでしょう。

渡される情報:
個人情報 氏名、住所、生年月日、居住国、口座番号、(マイナンバーも??)
収入情報 利子、配当、株・社債の譲渡代金などの年間受取総額
     (入金に関わる全ての可能性あり)
残高情報 預貯金残高、有価証券残高などの口座残高
*個々のトランザクション情報は無く、金額は年間の集計だとのことです。

日本に口座を残しておくとリスクがある?

これまで読むと日本で生活している時に作った銀行口座を登録住所を日本の実家の住所などに住所変更して「居住者」のままにしてある場合、CRSでは「非居住者」の口座の情報を交換しているので、情報は日本から出ない、そのため申告しなくても大丈夫と思えます。

しかしフランスの外国口座申告義務には特に「非居住者」として外国に持っている口座とは明言してないので口座がある外国の住所を使って現地に「居住者」として所有している口座が見つかった場合も処罰の対象にするとも解釈できます。(この辺、当局はセコいですわ)

でも、今のところは大丈夫そうです。そこまでは調べることはしてないはずなので・・・。
ただ将来において調査の範囲・方法が変わったり、あるいはそうでなくてもなんらかの形でバレてしまう可能性もゼロとは言えません。その場合はアウトでしょうね。

 

日本の金融機関では2017年からは基本的に日本に住民票が無いと口座は開けないようになっています(これにも抜け穴があるのですけど)。開けるとしたら非居住者としての口座。これなら疑問点ゼロでフランスで申告が必要ですね。
しかし将来もしかして日本国内に現存するあらゆる口座とマイナンバーを確実にリンク付けして、さらに実際はどこに居住しているかのチェックが入れられることになるかもしれません。日本に在住でないことがわかった場合、非居住者口座への変更を迫られる、または国外住所は受け付けられないので解約(解約が実際に在日銀行支店で行えない場合、口座は凍結???)の運びになります。

またマイナンバー(私は持っていませんが)の使用を今後さらにキツく義務づけてくるかも知れません。例えば今はマイナンバーが無ければ海外への新たな送金先に送金はできないようになっていますが、既登録の送金先へお金を送るにもマイナンバーの入力が必要になるかも知れません・・・・・。

日本に残った口座はどうする?

日本国内の口座をそのままにしてある場合、このままにするか、それとも非居住者口座に変更するか、解約するか、この3つからの選択ですが、非居住者口座への変更は限られた銀行でしか受け付けていません。また解約手続きは帰国して本人が赴かないと受け付けてくれない金融機関がほとんど、そのためこのままにする人も多いかと思います。

困ったものですね。

私は考えると残高ゼロもしくはゼロに近い口座を4つも持っていました。これらについてはとりあえず申告することにしました。

申告ページの最後、8. DIVERSのそれも最終行の8UUにチェックマークを入れて後は3916のフォームに該当事項の入力となります。あらかじめ口座開設日、銀行の英語名、口座番号、口座のある銀行支店の住所などを調べておく必要はありますが残高記入箇所はありません。口座ごとに1フォームの記入が必要ですので、私は4回同じような内容を入力することになって面倒ですがこれでとにかくは罰金は免れられます。

 

結論をまとめるとこうなります

  • 日本に残してある口座は口座への入金が無くても申告しないと将来突然罰金通知が来るリスクがある。
  • 使う予定のない口座は郵送・ネットで解約ができるものは解約する。
  • 銀行側のきまりで海外から手続きできなくてすぐには解約できないものはとりあえず申告しておく。
  • 申告期限内なら何度でもやり直し可能。また、税金申告期間を過ぎても9月から適用の税率通知が届く前なら申告訂正処理を行える。

こちらのカナダ在住の人のブログには海外に住む人のマイナンバーについてかなり詳しく解説してあります。よろしければご参考に。

タイトルとURLをコピーしました