ネガティブなドミノ

突然の訃報

1週間前に突然の訃報が<全世界に>流れたシャルル・アズナヴールの追悼式が金曜5日の午前、しめやかにパリのアンヴァリッドで行われました。
両親の出身地であるアルメニアからも政府要人が出席、トルコによる100年前の大虐殺が無ければこのフランスの大歌手は生まれていなかったはずなので、皮肉なものと言えば皮肉です。

棺を運び出す際には彼自身の曲、Emmenez-moi、(=連れて行って)が流されました。日本語のタイトルではなんと「世界の果て」。
(外国の曲や映画の題の和訳に頻繁にあるのですが日本語タイトルはちゃんと対訳にはなっていあません。でもこれに関しては歌詞が世界の果てまで・・と あるので・・・まあOKでしょうか。 )

好天の下、しめやかに。(https://www.20minutes.fr/ より)

自分で「わたしは不死身です。」と冗談混じりで語っていた様に、94歳にして現役歌手で、22才から70年以上のキャリアの持ち主、この記録はきっと誰にも破れないのではないかと思います。もしポール・マッカートニー、そしてストーンズとミック・ジャガーがこのままあと20年も歌い続ければ可能かも知れませんが。

でも彼らと違って幼少時の非公式の活動期間も入れると歌手生活は実質84年ぐらいにもなるので、記録を破るのはやはり難しいと思います。

ほとんどの人が生まれる遥か前から活躍していた、いわば<みんなのおじいさん>。

お疲れ様でした。この方の記憶はずっと人々の心の中に残ることでしょう。

恐らくこれで本当に不死身になったのかも知れませんね。

突然の辞職

とんでもない事件は同じ頃ダブって起きることがよくありますが、同じ10月1日の午前、コロン内務大臣が「すぐにでも辞めたい」宣言。

8月末の環境大臣、9月前のスポーツ大臣に続くフランスの閣僚がいわゆる自分から<辞表を叩きつける>のは3人目です。

アズナヴールの訃報との一致は偶然でしょうが、コロンさん、前から腹に一物あったみたいで、ついにキレタのでしょう。
このコロン氏は選挙の際にマクロン氏を後押しし、当選に多大な貢献をしたのですが、マクロン氏当選まではフランス第3の都市、リヨンの市長でした。
それが先月「また市長に戻りたい」とのことで次の市長選に出馬するために来年5月の欧州議員選挙後に内務大臣は降りるよ、と発表したばかりでした。

それまで待てないぐらい耐えられなかったのでしょうか?

しかしながら今回は先の2人と違ってすんなりとは辞表は受け付けられなかったのでした。

10月1日月曜の朝、
「やっぱすぐ辞めたいんだわね。リヨンに帰って即市長に戻ることで現地とも
話がついたし」(byコロン氏)
「何言ってるんだ、選挙戦の時からの仲じゃないか、それに大切な内務大臣
の座を急に空席にはできない、辞表は受け取れない」(byマクロン氏)
辞表は拒否。

しかし、翌日の午後、一転して受諾。・・・恐らく一悶着あったはずですがなにしろ非公開のやり取りなので詳細は不明です。

ただ後継の大臣が誰になるかすぐに決定できないそうですが、これは空席には出来ないので今回は特例、フィリップ首相が当面内務大臣も兼任。

水曜朝の退任+引き継ぎ式。それはそれはぎくしゃくした、冷た~い雰囲気の中、行われました。フィリップ首相が現れるまで延々15分以上も待たされたコロン氏、
挨拶の間、口をへの字に曲げて空を見上げたり。
そしてニコリともしないご両人。
一体この2日間に何があったのだろう、想像力が無くても大体は見当つきます。

喧嘩別れ? (https://www.20minutes.fr/より)

そしてそろそろ一週間にもなるのに今日のところまだ後任は決まっていません。
フィリップ首相も仕事がダブルになって大変ですわね、冗談だけどお給料上げてあげれば?と言いたくなります。
こんな状況は前代未聞。もともと史上最年少の大統領の当選時からしてそうだったので前代未聞ばかりで、「また、ですか」です。

しかし、マクロン大統領就任式では「やったあ~」と感激の涙まで浮かべていたコロン氏、この1年半弱の間に何があったのでしょうか? 巷では辞め病という閣僚間の伝染病だの、連鎖だのと言われてますが、これはまさしくドミノ倒し、そして闇は深いのではないのでしょうか。

ちなみに大統領支持率も下落し続けています。・・・。一般大衆のアンケート調査の数字なんてあまり信用出来ないのですけれど、マクロン大統領の政党、LREMの支持者が街中でビラを配ったり、火消しに躍起になっているそうですが反応は鈍いそうで。

ね、政治家はどこも同じだ。

鋭い予知能力?

そして、1ヶ月半ほどして黄色いベスト運動。

黄色いベスト運動 - Wikipedia

これを予期していたのでしょうか。治安に関しては内務大臣の担当なのでもしそのまま居続けてたらかなりシンドイことになってましたね~。

コロン氏、今頃リヨンの市長室の椅子に座って苦笑いしてますよ、きっと。

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