クラウドゴーストライター

去年の暮こんな記事を載せたことがありました。

オリジナリティと信用性
ここ何年かの間じゃんじゃん増えてきた<まとめサイト>、個人で 運営しているのかとも思ったらほとんどが<企業運営>。 いわゆる「キュレーションメディア」といって中の記事はアカウント 登録したどこかの物知り個人が書き込んでいるはずなのだけど 実態は必ずしもそうではないのです。

実はその頃ある人から依頼を受けて、ライター稼業をしていたのです。合計20本の記事を
ある一定のテーマに沿ったタイトル指定で(*それからキーワード指定、写真の選定、字数etc.の条件も有り)<執筆>していました。

つまり、ゴーストライター

クラウドゴーストライターは悲しいぐらい薄給

受注元は有名クラウドワークスのサイト、通常ならこんな他人のブログサイトに丸ごと
使われるに決っているライティングなんてやりません。報酬はサイト側から利用手数料と
称する斡旋料を2割程差し引かれるので20本で6000円がかなり割り引かれて入金されま
した。

報酬額については承知の上の請負でしたが、やはりこれは薄給。最低1000字との話でし
たが要求された内容をカバーするには1500字ほどにもなります。それで1本300円とは
悲しくなりますね。

テーマは<フランスに関すること>で、毎回クライアントから指定され、キーワードを
必ず使って執筆する様にとの細かい指定も。参考のブログダミー記事ももらいました。

堅苦しくならない文章にとのことだったのでその意味では結構楽でした。多分ターゲッ
トを20代ぐらいの女性に絞ったおフランスものブログサイトを運営している人なんだな、
と思っていました。若い女性はフランス好きが多いですからね。

テーマにもよりますが、フランス革命時代の説明等、嘘は書けないので結構調べ物も多く
てかなり疲れました。・・・・その割には報酬額は少ない。

あのフィヨンの奥様がちょこちょこと書いたという書評でウン十万円相当額以上貰った
なんて本当にありえないお話なのですが、それも平気な顔で受け取ったのは好意的に考え
れば世間知らずの奥方で相場を知らなかったからなんでしょうねえ。

 

自分の記事に再会

この仕事をしている頃、
「いったいどんなブログに載っているのだろう?」
と書いた文章を検索していたのですが、出て来なかったのでそれはそのままに
なっていました。

そして今月の初め頃、(大体5ヶ月経過)すっかり忘れていたのですがふと
思い立ってまた検索をかけてみたところ

ぴたりヒット

・・・・私の書いた記事はそっくりそのまま、写真もそのまま載っていました。
他のライターさん達にも依頼しているらしく、新しい記事もたくさん。フランス留学
生活の知恵なども載せてあって留学関連業者の紹介までも。
きっとこれが狙いなんだろうな。

でも運営者の情報がどこをひっくり返しても無いのです。

これって信用できる情報サイトかしら?

一応私はフランス文化とか歴史観光については知っている限りと調べた限りの本モノ
の情報を提供したのですが、
<フランスに来た事情><何故にフランスに住んでいるの>
は知人の経験を元にしたフィクションなんですよね。実際のモデルさんはいるの
ですが、場所とか細かい流れとかはまったくの大嘘。
告白しますが本物ではありません。
要は”よくありがちな話”を書かなければいけなかったのですが私の体験などはクラ
イアントが求めるものでも無かったし、実名を出した実話という訳でもないので
それは許されるとは思っています。

 

ネットで商売するのはちょっと早いんじゃ?

それでは他のライターさん達の記事はどうなのでしょうか?

これも学校登録やビザ取得に気をつける事とか、旅行の乗り物の情報とかは本物の
はずですが、体験記事なんかは作り物もあるのでは、という気がしています。
皆考える事は結構同じだから自分の現体験などは書かないでしょう。そしてある程度
の誇張も必要。

じゃあ嘘の情報も混ざってるだ。なにせ要求通りの内容にしないといけないので
嘘も混ぜないとやって行けないでしょう。

これに限らずフランスネタのサイトではおフランスに住んでいる状況を発信するん
ですよね。大体ビジネスの匂いがするのは幸せなフランス生活の大安売りもある訳
なんですよ。

幸せなフランス生活?
芸能人ブログとかではないのでゴーストライターが書いている訳は絶対に無い と思います。本人が事実を曲げて自分でこしらえた<素敵なフランス生活>を 書き上げて投稿し、もしかしてブログランキングの上位に入っているのかも知れ ません。そしてそれを読んだ日本の普通の女の子達が<素敵な外国(フランス)生活> に憧れる、という図式になるのでしょうか。

 

ところでライターさん達はともかく発注しているクライアントは日本に居てサイト
内容には何も関わりはないのです。それで運営者のニックネームさえも載せずに業者
の宣伝は載せ、たまたま訪れた人が知らずに申し込むと報酬が手に入る、典型的アフ
ィリエイトブログです。

驚いた事にこのクライアントさん、もっと年齢が行っている人かと思っていたの
ですが仕事している途中でなんと大学1年生だということを発見。
もちろん教えてもらった訳ではなくて彼は実名で自分のビジネスを紹介するTwitter
やブログも運営していたのでたまたま発見してしまったのでした。ゆくゆくはビジネ
スの仕方を有料コーチングする予定なのでしょうか、彼の導師の様に。
でもはっきり言ってオリジナリティが無い、おそらくは誰かのネットビジネス塾の
生徒で教科書通りやっているだけなのでしょう。それで<学生起業家>と言う事
ですが、多分これは持たないなと思います。

シリコンバレーなどのスタートアップ企業や通常の学生起業家ではなく家に
籠もってライターに発注するだけのオタク起業家なんて若干18歳の男子が考える事
かしらん?
要は就職活動が嫌なので起業してしまえ、って? それ、考え甘いんじゃ? 

起業するなんていつでも出来るし辞めちゃってもいいから一回は会社で働いてみる
ことが肝心ですよね、それで社会の仕組みもわかって来るんじゃないでしょうか。

でないとどっかの政治家夫人みたいに給料や報酬額の相場もわかってないように
なりますよ。

 

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元パリジェンヌのセミひきこもり