無意識と意識の差

昨日、仕事中(まだ会社員です)に「うーん」っと
思ってしまうことが。
いえ、フランス語のメニューの翻訳の問題ですが、提携レストランの夏の
メニューの仮翻訳が回って来てチェックするようにと頼まれたのです。

「伝統的トマトと農家羊の前菜」って結局何なの?

ある<ちょっと高級>レストランのメニュー、とりあえずの日本語訳を
担当さんが持って来ました。

彼女は在仏うん十年、私よりずっと長いです、もう成人した息子さんも
居て、そんな滞在暦の持ち主、
おそらく仏語会話は私よりずっとできるはず。
ハーフの子供さんがいる人達は一般に現地化が
独身や子無しの滞在者に
比べて進んでいるのはこれまでの日本国外での体験からも言えるのですが、
彼女も例外ではありません。

しかし、<トマト・アンシャンヌとブレビ・フェルミエ(読みやすい
様に日本語読みカタカナで書きます)の前菜>

<伝統的トマトと農家羊の前菜>と翻訳しているにはガーンと来ました。

皆さんは上記を読んで注文して、一体何が出て来ると思いますか?
うーん、
<羊肉をトマトでもってフランスの伝統的な方法で煮込んだもの>?

 それとも
<焼いた羊肉に伝統的な方法で作ったトマトソースをかけたもの>?

との連想になるのでは?

いえいえ、

実はこれって実際には
手作り栽培の(昔ながらの)トマトと放し飼い農場直送の
羊チーズ(のサラダ)>

が出てくるはずなのです、夏の前菜ですから肉料理とは
ちょっと考えにくいですね、すぐ後に
メインで肉が出て来るので。

ちなみにブレビとは雌羊のことで、いわゆる乳牛の羊版、
といったところ。仏料理のレストラン
で出てくる肉料理の羊は
一般に子羊(アニョウ)です。観光客が大好きなモンサンミッシェルの

プレサレもアニョウの肉です。

しかし羊のチーズなんかはスーパーでもしょっちゅう<ブレビ>
で売ってるので彼女が見たことが無い訳
でもなし、昔風のトマト
も売ってるのを見たことがあるはずなのですが・・・・。

学習しないと進歩は無い

要するに、それを<学習>してないので憶えてなく、<すっと出て来ない>
ので想像力が働かず上記の翻訳
になってしまったのでしょう、彼女の仏語力が
無いのではなく、積極的にこれは何々だ、と憶えようとして来なかったので
それをまったく違った場面でアウトプットすることが出来なかったのです。

私なんかもそうですね。例えばフランスの義務教育の学年と年齢の関係、なんて
よく知りません。いくつが
何年生で確かCMなんとかって言うらしいけど日本と
は違ってるのね、の段階・・・、積極的に知る必要が
無いものは憶えない、
知識が無いのです。何年居ても新参者と同じ、そういうことです。

これは特定の単語、物事だけに当てはまらず、フランス語そのものの習得にも
当てはまると思います。

幼少の頃から居るのではなくて、子供の頃に知らずに憶えたのでなければ
外国語は外国語、
意識して学習しなければ身に付きません。

・・・やばいですね、やっぱりもっと本気で憶えようとしなければレベルの
向上は図れません。

いい戒めになりました、この<発見>。

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