パリーカタルーニャ

*サグラダファミリアも実は攻撃対象だった。対象にされるのは当然かも。

 

先週の木曜は前々日に一時天気が悪くなり、急激な気温低下でお腹を壊して
いたのが長引いて、午後街の中心部を歩いてみても何故か気分が優れず・・・。

なんか、やーな気分だよね・・・。

帰宅してしばらく経った頃、いつものように野次馬モードでネットニュースを
閲覧していたダンナが、

「バルセロナでテロったよ、まただな」

とぼそっと言ったのでした。

 

心配が現実に

フランス、ベルギー、ドイツ、イギリス・・・・この2、3年ヨーロッパの主要国で
次々に(本当にこの表現で良いと思います)テロが発生しているのを見ながら、
最近記録的な数の観光客が押し寄せているバルセロナがいつか狙われるのではないか、
と気になっていましたが、それが本当になってしまいました。

実は米国CIAが危険を勧告していたという話もありますので、地元の警察は全く
何もしなかったとは思いたくはありませんが、既にマークされてもいない<新兵>
をチェックすることは本当に難しいでしょう。

テロは街の中心だけではなく郊外のリゾート村も対象になったのですが、アジトで
作っていた爆発物が誤爆していなければ市内のサグラダ・ファミリア教会等も標的
になっていたというから恐ろしいです。

サグラダ・ファミリアは100年以上もかかって建造していてもうすぐ完成のめどが
見えているというのですが大勢の観光客もろとも破壊されていたとすればこれまでで
一番の被害が出ていたはず、まだ運が良かったのです。

 

街を横断して徒歩で逃亡!

事件の翌週8月21日の午後バルセロナ北西の小さな町の外れを歩いていた犯人の
トラックの男が地元の女性に”犯人に似ている”と見咎められ、女性が試しに話しかける
とブドウ畑の方に走って逃走、通報で駆けつけた警官が包囲、シャツを脱いで自爆ベル
トを見せたので即射殺されたのですが、ベルトは威嚇用の偽物だったとのこと。

さて彼等の作っていた爆発物TATPは簡単に作れるものの非常に不安定で保管が難しい
のでアジトで不慮誤爆した訳なのですが、さてその爆薬工場になっていたアジトも某銀行
が所有するが使われす空き家であったところを無断占拠、半年以上前から怪しげな
モロッコ人の若い衆がうろついているのを近隣の住人が何度も目撃していたということ
でした。
しかも交換のため玄関先に出していたブタノ(プロパン)ガスボンベが何者かに持ち去
られていることが頻繁に起こっていたとか。壊れたアジトでは大量のボンベが見つかって
おり、これも爆破に利用するつもりだったはずです。
しかし変なやつだから警察に通報していいとは思わなかったのでしょう。このあたりが
難しいところです、人権が絡むわけですから。

 

ランブラスのトラックの犯人はあちこちぶつけた後エアバックが出てきてこれ以上進む
ことが不可能になったのでトラックを乗り捨て、すぐ傍にあった常設市場ボケリアの中
を通って通称バリオ・チノと言われている細い通りが交差する地区から街の西にある
バルセロナ大学施設の地域まで市内を堂々と徒歩で移動していたとのこと、その後車を
強盗し運転席に居た車の持ち主はベルリンのテロと同様邪魔なので殺害、市外へ抜ける
ところで警察に止められ、また徒歩で逃げきって4日間近郊地域を彷徨っていたようです
が、見つかった時は犯行時のビデオに写っていたのとは別のシャツを身につけていたと
のこと。
所持金ゼロであったということですが着替えを渡した仲間がいるのか、それともどこかで
盗んだシャツなのかは不明です。

犯行グループは死亡者合わせて11人、そのうち事実上の指導者は彼等が住んでいたリポイ
(バルセロナ北方の小さな地方の街)のモスクのイマン(イスラムに於ける司祭or牧師)
だったとのことで、これは他の国のテロには一応ありえなかったことです。このイマンが
実行犯を教唆指導していたのは確実視されています。

・・・・イスラム教がテロリストを養成しているのではないとテロの度に擁護したり
デモをやったりしてる連中もいますがこうなってしまっては説得力に欠けますよね。

 

パリ-カタルーニャの謎の繋がり

さて、郊外のリゾートの暴走テロに使った車が犯行前の8月11日から12日にかけて
パリまで1泊2日のスピード旅行を敢行していました。運転していたのはバルセロナの
暴走トラックを運転していて最後に見つかり射殺された犯人でパリ郊外エッソンヌの
高速道路でスピード違反をしていたためコントロールカメラに記録されていたとのこと、
この人物は車での暴走が得意だったと見えますが、よほどパリ行きを急いでいたので
しょうか。

そして彼等(2名と発表されています)は14区のすぐ外の市外の安いチェーンホテルに
宿泊、場所ははっきりと発表されていないのですがパリ市内の某ショッピングセンター
と某所にあるfnacを訪れていたとのこと、まさか「もうすぐテロでおそらく死ぬから
最後にパリ観光でも」ではないでしょうし、一体何をする為パリに行ってとんぼ帰り
したのか、これから謎解きが始まります。

エッフェル塔での<ミーティング>

*9月7日追記

9月6日にパリ南郊外のヴィルジュイフの爆弾アジトが発見されたのですが、9月7日には
8月11日から12日にかけてこのバルセロナのテロ主犯と一緒にエッフェル塔に集った
可能性があるようです。パリ郊外のアジトからは爆弾製造用の物質やブタンガスボンベ
などとともにバルセロナから持って来たと思われるスペイン語の書かれた箱も発見されて
います。

« On sait qu’ils vont acheter cet appareil photo, on sait surtout qu’ils quittent leur hôtel le soir, qu’ils se rendent longuement devant la Tour Eiffel puis qu’ils y retournent le lendemain avant de repartir sur l’Espagne »
 *内務大臣の談話から抜粋

9月7日現在まだ全容ははっきりしていません。仮定である。というのが一応の前提ですが、
おそらく間違いはないでしょう。スペインが北アフリカからのルートになっていると
いうのはこれまでも麻薬などでありましたが、2017年の今はテロリストの巡礼ルート
になってしまったのですね・・・。

 

・・・しかし今回のストーリー、舞台はなんと私が昔馴染んだところが多く、余計に
気が滅入ります。犯人が潜伏していたあたりを昔定期的に列車に乗って通過していた
のですが普段は静かなワインの産地でもあります。パリで犯人達が泊まっていたホテ
ルの近くも良く通っていたので写真でそれとすぐわかりました。

昔気にもせずよく上を踏んで通っていたランブラスのミロのアート。
 *事件後花やロウソクで飾られてアートが隠れてしまっています。これはしばらく
  続くのでしょう。
テロリストのトラックはここでエアバックのためにこれ以上走れなくなったのですが、
1976年の竣工時には本人のミロも想像だにしなかったことが起こりました。

カタルーニャパリ
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元パリジェンヌのセミひきこもり