前代未聞ですね

*先月6日の「ごめんなさい」、TVで公に向けて謝ったのは選挙を考えての最大の譲歩だったのだろう

既に日本のニュースでも比較的大きく取り上げられましたが、例の時期大統領候補が
起訴され、呼び出し予定日を一日繰り上げた3月14日、弁護士を交えて取り調べが
行われました。日を繰上げたのは15日を狙ってマスコミ関係者が裁判所になだれ込む
のを防ぐためだとの話で特に他意はなさそうですが、さてこの内容がなんとも胡散臭く
てやってられません。

あらかじめ用意して来た”申告文”

昨日は調べにあたって問いには絶対に答えなかったとのことです。
・・・、黙秘権?
ちょうど1年前に例の2015年11月のテロ実行犯の1人がベルギーで捕まり、その後
フランスに護送されたものの、取調べに対して一切の発言を拒否している事を思い出さ
せます。

用意されていたのか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、黙秘ではなかったのです。”申告”したそうです。何を申告したと言うと
「自らの潔白」だそうです。フランスの刑事訴訟法では取り調べに対して
「供述」(これが一般的)「黙秘」それに「自分から申告」の中からどれを選んで対応
してもいいのだそうです。それで用意してきた作文を読み上げ提出したそうです。

この言い分をかなり大雑把にまとめると

選挙まであと40日しかなく選挙戦の真っ最中で忙しいのに20年も前の出来事のために急いで呼び出され、(大いに迷惑だ)でも法によって決められた事は尊重する。私は普通の市民として、結論を急ぐこと無く公正な裁きをしてもらえることを望んでいる、(選挙活動に早く行きたいので)時間の節約のため自己申告をすることにした・・・・・・。(とにかくここに居るのは時間がもったいないし、本音は居づらいので早く退出したいのよん)
嫁はいつも私の傍でアシストしていた、(働いてましたよ、色んな式典、何かの新規開催式、スポーツ大会文化関連イベントへの参加、とか。)つまり、「働いていた」のです。また雑誌の仕事も確かにしました。(2記事だけでこんなに法外な原稿料もらえたのは嫁が素晴らしい批評を書いたからですよ。
嫁は外で働いたことはないけどアホではありません!)
私は当初から自分で潔白を証明することになったのです(なんでこんなことしなきゃいけないんだ、あほらしい!嫁は実際に自分と一緒に働いてたぞ)・・云々

でも政治家の奥さんがいろんな会合に付き添って出席するのはどの国でも見られますが
それが「就労している」とは言いがたいですよね。政治家の収入って結構な額になるので
それが奥さんにも行っていると考えるのが順当じゃない?「働いている」のだから別に
また給料をもらって当然だというのは都合のいい拡張解釈にすぎない。
この考え方は日本の専業主婦の「内助の功」で国民年金の掛け金が免除になるアレと同じかな?
・・私、日本で働いていた時いつでも理不尽に思ってたよ、これ。だってわれわれ独身女子
や働いている奥さんに対してすごく嫌味じゃない?

現実は映画より面白い

それにまだ学生の娘と息子が研修なんかではなく、弁護士としての資格で議員としての
自分をアシストしていたとして実際に給料を得させていたのです。研修先を見つけるさえ
ひと苦労な一般学生はどう思う?
その他ちょこちょこ細かく暴露が出てますが、もうこうなったら
「あらこれもあったの?」になって驚きはありません。

作文は異常にうまいです。日本にはこれだけ自分で書ける政治家はほぼ居ないと思い
ますが、きっとお抱え弁護士さんの入れ知恵がかなり入っているのでしょう。

いずれにせよ、立場を利用して身内に「給料」をもらってやって財産を肥やしている
トンデモ政治家がこともあろうにうまく党の代表に選んでもらってライフワークを
掛けたとも言っていい大選挙の直前に暴露にあって必死になっているのであり、これが
欧州の大国フランスの今の現状なのでした。

まるで南米かどっかの国みたいですが、ひょっとしてこの事件、将来映画化されるの
でしょうか。だとしたらフランスではなくおそらくハリウッド映画になるでしょうね。

調査会社Opinionwayの世論調査によると3月15日現在、(そしてこの事件の始まり
1月末か2月初め頃からずっと)フィヨンは第1回目の投票で第3位止まりになり、決戦
投票までは行かない、という結果が続いています。
外人としては見守るしかないのですけれどね。

フランス社会
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元パリジェンヌのセミひきこもり

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